ヤマイママとマメ3つ

子宮頸がん・全前置胎盤・アレルギーなど数多くのヤマイと戦うヤマイママと家族の記録

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【ALS】排痰・吸痰・唾液の吸引どうしてますか?

こんばんは。ヤマイママこと宇佐めぐみです。

 

GW最終日。私は今日も寝て過ごしてしまいました。もったいないー

 

全てはチップスターが美味しすぎるからということにしておきましょう(GW後半毎日食べてた)

 

さて、(どんな仕切り直し方よ)

 

本日は球麻痺型ALSには欠かせないであろう吸引(痰、唾液)のお話です

 

 

排痰機能低下、嚥下障害による唾液の吸引について 

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ひよこ豆さん(実母)は球麻痺型ALSです。

 

早くから飲み込めないという嚥下障害が出てきたので、唾液の問題には常に悩まされてきました。

 

ボックスティッシュが1日1箱のペースで無くなります。

 

低圧持続吸引器(弱い圧で口内の唾液を自動で吸い取ってくれる器械)も材料を取り寄せ作りましたが、唾液が粘稠(粘っこい)ので上手く吸えず。今はあまり使っていません。

 

排痰の機能も弱っていて、自己排痰が上手くいかなくて、痰が気道に詰まると苦しいのでタッピング(背中を叩いたり、さすったり)で痰が動くように補助していました。

 

気管切開をする前はその上がってきた痰を口から喉までカテーテルを入れて吸引していたので、反射でえずくのがかなり辛そうだったし、吸引する側も技術が必要で痰を取り切るのはかなり難しかったです。

 

吸引の機械は国からの補助が出てお金が帰ってきたのでほぼ無料で購入する事ができました。

 

その他にも、気管内の痰を柔らかくするためにネブライザー(耳鼻科にあるような煙を吸入する機械)も補助を使って購入しました。

 

気管切開後、カニューレからの吸引

気管切開してからは、喉に留置したカニューレから喉の奥の痰を取ることができるようになったので吸引する側も、される側も楽になりました。

 

吸引回数は日によって大きく異なり、10回〜40回と幅があります。夜間も痰が出てくると吸引が必要なので、私がいる時は隣に布団を敷いて夜間も対応します。

 

父だけの日は呼び鈴を押して父を呼ぶ感じです。父が倒れないよう交代で夜間対応しています。

 

重要なのがカニューレは気道内を吸引するため、衛生管理は口内の吸引より厳重です。

 

口内を吸引するカテーテルとは別の物を使い、毎回手洗い、手袋、カテーテルの消毒をして吸引しています。

 

そして、カニューレの管は狭いので、内側に痰がこびりつき徐々に空気の通り道が狭くなってくるため頻繁に交換が必要でした。

 

通常2週間で交換のところ、ひよこ豆さんは1週間で交換しています

 

交換後のカニューレを見せてもらうと、かなりカニューレ内に痰が固まったものがへばりついているのがわかります。

 

カニューレの閉塞問題

今一番大変なのが、カニューレの内部が狭くなって呼吸が苦しくなってしまった時です。

 

特にカニューレがほぼ90度に曲がっている場所で詰まりやすく詰まると吸引のカテーテルが入り辛くなります。

 

この場合力技で押し込めば入るのですが慣れが必要です。

 

最初は入らない!?どうしようとパニックになって看護師さんに電話していましたが、いつもカニューレを交換してくださる訪問診療の先生に

 

『閉塞しているわけではなく、壁面にへばりついているだけなので、グッと押し込めば入りますよ』

 

と教えて貰ったのでグッと押し込んで隙間を作るという技を身につけました。

 

痰が粘っこい時は1週間の交換でも長く感じてしまうほど管が狭くなるので、ネブライザーで薬のほかに生理食塩水を気化して吸入して痰を柔らかくして吸引を何度も繰り返して空洞を確保しています。

 

なので、カニューレ交換の前日は詰まってしまわないかとドキドキします。

 

気管切開したからといって全てが楽になるわけではなかったみたいです。

 

口内の唾液吸引

気管切開しても口内の唾液問題は変わりませんので、カニューレの吸引とセットで口内の吸引も行います。

 

頬と歯の隙間や、下の裏、喉の手前にある唾液を吸引します。

 

ひよこ豆さんはまだ手が器用に動くので、口腔用カテーテルを渡すと自分でとってくれます。

 

看護師さんがやるより、誰より上手にとってくれます。

 

手が動かなくなったときの為に私も練習しますが、取れたかな?と思ってもひよこ豆さんがやるともっと取れたりして。唾液ってこんなに出てくるの?と驚かされます。

 

そうやって吸引しても次の瞬間にはだらーんと垂れてくるので、常にティッシュを挟んでいます。

 

唾液の調節はとても難しく、唾液を制御しすぎると口内が乾燥したり、痰の粘度が上がってしまい閉塞しやすくなってしまいます。

 

なのでとても慎重に調整した結果、口内の唾液はだいぶサラサラになり、痰の粘度も下がりました。

 

吸引回数は増えましたが、閉塞してしまうのが一番怖いので現在はこんな感じで落ち着いています。

 

ということで、本日は吸引のお話をさせていただきました。あくまでひよこ豆さんの場所ですので、こんなタイプの人もいるんだなと知って頂けたら嬉しいです。

 

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