ヤマイママとマメ3つ

子宮頸がん・全前置胎盤・アレルギーなど数多くのヤマイと戦うヤマイママと家族の記録

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子宮頸がん体験-手術について(円錐切除術)-

こんにちは。ヤマイママこと宇佐めぐみです。

今回は子宮頸がん細胞診察、組織診(コルポ診)で手術が必要と判断された場合の“子宮頸がん円錐切除術”について書きます。

 

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体験談1・体験談2の記事はこちら

yamai.hatenadiary.jp

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子宮頸がん円錐切除術とは?

子宮頸がん円錐切除術とは、子宮頸部(子宮の入り口)のがん組織またはがん化しそうな組織がある場所を、その名の通り円錐状に切り取る手術です。切り取った細胞の切断面を病理検査することで、がんが取り切れたかどうかを判断する事ができます。

 

わたしの場合、細胞診でクラスⅤの結果が出て、組織診(コルポ診)を行い、その結果では高度異形成のみでした。

 

しかし今後がん化する可能性がある為、円錐切除術をおこなう事が決まりました。手術は私の体調不良が重なり1度延期したので、コルポ診の結果を聞いてから1ヵ月後に行いました。

 

■病理検査の結果

結論から言うと、病理検査の結果では0期の上皮内癌でした。コルポ診では高度異形成だったので驚きましたが、切断面にがん細胞は見つからなかった(がん化した細胞は取り切れている)との事だったのでホッとしました。

 

■子宮頸がん円錐切除術。入院から手術当日の流れ

注意:汚い話や切り取った組織の話が出てきます。苦手な人は読まないよう注意して下さい。

 

入院1日目

私は2泊3日の入院でした。手術前日の10時頃~入院。その日は問診や検温、血圧を定期的に測るくらいで特に検査とかもありません。(術前検査は術日を決める日に受けてます)

 

翌日の手術の為に、この日から点滴のルートを確保されました。あと、バーコードのついたバンドを手首にまかれました。喘息があるということで、薬のチェックが凄く細かかったです

 

手術の日に必要な「フリーパンツ」というマジックテープで着脱できる、産褥パンツのような物を購入しに売店に行って、お茶して過ごしました。翌日の麻酔や、点滴の説明に麻酔技師さんや薬剤師さんが来て詳しく説明して、質問はないですか?と聞いてくれました。

 

翌日手術と言うことで、21時以降絶食絶飲。そんな感じで入院1日目終了。

 

2日目。手術の日

朝の6時頃。検温、採血、血圧、問診等。術着に着替えて、血栓防止の医療用圧着ソックスをはきました。メディキュットという着圧ソックスを持っていますが、医療用はかなり窮屈です1人で履くのはなかなか大変です。

 

そして浣腸……。私は初めてだったので、これががなかなか辛かったです。腸カメラを飲んだ時に下剤は経験していたのですがまた違う辛さがありますね。トイレから帰れないかとおもいました(汚くてすません。)

 

手術は14時からなのに、朝からぐったりしてしまいました。13時頃に家族も到着。水分の点滴も繋がってました。13時50分頃には先生も来て、いよいよ手術室のある病棟まで徒歩で移動。

 

手術室前の準備室みたいなところで、手首のバンドと名前や生年月日を確認され、手術室に持って行くもの(喘息の吸入)等の確認、メガネを預けて、徒歩で手術室へ入りました。

 

いよいよ手術開始

大きな手術室がいくつもあって、何だかドラマみたいでした(笑)

 

手術台に乗り、準備(心電図の機械がつけられ、術着を脱がされつつ暖かい風が出てくる布団をかけられました。)が進みます。

 

下半身麻酔(脊椎麻酔)の為、体を横向きに。かなり体を曲げて、印をつけたり、消毒×2回。母に痛いぞと脅されてましたが、確かにかなり痛かったです。刺すときも、麻酔液がビリビリと入っていく感じが何ともいえず、うめき声がでました。

 

麻酔がどこまで効いたかチェックするために、アイスノンを下から順番に当てられます。大体胸のところくらいまで、冷たく感じませんでした。足とかはもうまったく何をされているのかもわからず、すごいなぁとか思いながら。キョロキョロしたりとずっと落ち着きませんでした。

 

担当医の先生が「○時○分、○○さんの円錐切除術を開始します。」の合図で手術がスタート。「カウント開始してー」とでっかいデジタル時計が動き始めました。

 

右腕には、1分おきに血圧を自動で測る機械が取り付けられていました。これがまた、1分おきに膨らんだりするんで落ち着かない!緊張やら何やらでとても寒くて、暖かい空気の出てくるを肩の方までしっかりかけてもらいました。

 

下半身麻酔なので意識はとてもハッキリしていましたが、胸のあたりに布で壁が作ってあって、手術のところは見えませんでした。

トラブル発生!?

どうやらトラブル?らしく、レーザーメスが動かないようで看護師さんも先生もなにやら奮闘してました。そうなんです。そんなところまで全部聞こえちゃうんです。逆に怖いよ下半身麻酔…。

 

スゴイ不安になりました。なにやら機械が「ピーーーーー」と音がなるだけで、なかなか動きださない感じで、ドキドキしました。数分後には何とか機動したみたいで、切除が開始されたみたいなのですが下半身はまったく感覚が無いので、音で「あぁ切っているんだなぁ」って感じがするだけでした。

 

なんとか手術は始まって…

他に印象に残っているのは匂いでした。こげたような匂いがしました。レーザーメスで焼き切ってるからですね。たぶん機械が動き出してものの10分くらいで切り取れたんだと思います。先生が「切り取れましたよー。見ますか?」と言ってきたので、私は見ました。見ない人が多いのかな?そんな感じの言い方でした。

 

切り取ったものは赤黒い2~3センチくらいの塊でした。一応最初の検査でクラスⅤが出ているということで、深めに切ったそうです。この塊は家族にも確認の為、見せるらしく看護師さんが外に持っていってました。

止血をして無事に手術終了

レーザーメスで焼き切っているので止血等もガーゼを入れるだけで、切り終わったらすぐに手術は終了しました。下半身麻酔の為、尿道に管が入ってました。血栓防止用にポンプで足をマッサージする機械もついてました。

 

時計を確認すると、だいたい手術室に入って1時間くらいだったかな。機械が早く動いたらもっと短かったのかも。

 

ベットのまま病室へ移動

ベッドのまま手術室を出ます。それから最初に名前などを確認した部屋で手術用のベットから病室のベットに移動され、術着を着せてもらいました。下半身はまだ、まったく感覚が無いので、とても不思議な感じでした。採尿の管や、ポンプが動いてるのもまったくわかりませんでした。

 

抗生物質の点滴を追加され、術後5時間後まではまだ絶食絶飲でした。話は出来たのですが、やはりとってもくたびれていたのでうつらうつらしていました。というのも、看護師さんが1時間おきに検温と血圧を測りに来たり、またアイスノンを当ててどこまで麻酔が覚めたかを見にきます。

 

なので途切れ途切れで寝てました。14時からの手術で、病室に戻ったのが15時半頃だったかな。それから20時くらいにはだいぶ感覚も戻ってきていました。戻ってきらたきたで不快感が増大していきました。

 

基本は絶対安静。術後の流れ

21時頃にやっと水分摂取の許可が出たのでお茶飲みました。まだ起き上がっては駄目という事で、寝ながら飲みました。空腹でしたが、時間が時間なだけに夕食は抜きかな?と思っていたのですが、看護師さんが晩御飯を持ってきてくれたので喜んで食べました。これも寝ながら。しっかり完食!空腹も満たされ、寝たいのですが色々気になって寝れません。

 

尿道に管を入れられるという経験も始めてで、不快感が半端なかったです。ずっと残尿管がある感じでした(汚くてすいません)。足のポンプも気になるし、足が何だかむずむずするような感じで、時々足を曲げたり伸ばしたりと一晩中格闘してました。検温と血圧や点滴の交換などだいたい1時間おきくらいに看護師さんも来て、ぜんぜん寝れませんでした。

手術の痛みについて

麻酔が切れた後も、痛みはほとんどありませんでした。鈍痛がある方もいるみたいなのですが私はほとんどなかったかなぁ。生理痛の軽い版みたいなのがちょこっとあったくらいです。思ってたより全然怖くなかったですし、麻酔がちょっと痛かったですが、手術時間も思ったより短く感じました。

 

私はかなり軟弱な部類なので、普通の人ならもっと平気かもしれません。

 

まとめと1番大切なこと

以上が入院当日から翌日の手術とその後の流れでした。病院や術式によってもぜんぜん違うと思うので、気になる事があったら医師や看護師さんにしっかり確認しましょうね。不安な事があるとそれだけで病気も入院生活も苦しいものになります。

 

医師や看護師さんはプロですから、今までもたくさんの同じ病気の人を見ているはずです。経験からも医学的知識からも、不安を取り除いてくれるはずです。もし、きちんと説明してくれないような病院の時は思い切って転院した方が良いと思います。

 

今日もすっかり長くなってしまいましたね(ノ_<)長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

次回は退院から術後の話を書きたいと思います。また読んでいただけたら嬉しいです(*≧∪≦)